皆さんはすでに出産・分娩方法は決まっていますか?
自然分娩・無痛分娩・帝王切開あたりが代表的かと思います。
すでに他の分娩方法で決まっている場合でも、緊急で帝王切開に変更になる可能性もあるってご存知ですか?
帝王切開は費用や傷痕など、気になる点・不安な点がいくつもあるとおもうので、まとめてみました。
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帝王切開は予定して行う場合と、緊急に行う場合がある?

何かしらの理由で経膣分娩が難しい場合、お腹を切開して赤ちゃんを取り出す帝王切開を行うことがあります
最近は母子の安全を優先する考えから、世界的に帝王切開は増加傾向にあります
帝王切開には、大きく分けて2つのケースがあります。
- 妊娠中から逆子や多胎妊娠などで経膣分娩が難しいと判断され、前もって手術の予定を組んで行う予定帝王切開
- 経膣分娩の予定で出産が始まってから、母子に何らかのトラブルが発生し、一刻も早く赤ちゃんを取り出さなければいけない場合に行う緊急帝王切開
予定帝王切開は通常、
普通は手術の前日に入院し術後7から8日程度で、
帝王切開って麻酔するの?意識はあるの?
一般的に麻酔は局所麻酔で行われます。
早く効く腰椎麻酔と、チューブで薬剤を送り込んで持続的な
いずれにしても意識ははっきりしていて、産声も聞くことが出来るそうです。
ただし胎児仮死など緊急性が高い場合、
帝王切開って抜糸はするの?
最近は切開した腹部の保護に、溶ける糸を用いることが多く、その場合抜糸は不要です。
また医療用ステープラーという、いわゆるホチキスの様なもので留めることもあるようです。
また真皮を縫い、表皮はテープで止めて傷跡を目立た
どんな時に帝王切開になるの?
予定帝王切開の場合
- 逆子
- 多胎妊娠
- 児頭骨盤不均衡
- 前置胎盤
- 妊娠高血圧症候群
- 子宮筋腫などの持病など
緊急帝王切開の場合
- 破水後24時間以内に自然分娩が難しい場合
- 常位胎盤早期剥離
- 回旋異常(赤ちゃんがうまく降りてこられない状態)
- 軟産道強靭(産道が硬すぎて、赤ちゃんが降りてこられない状態)
- 胎児機能不全(急激に児心音が低下し、
回復する見込みのない場合)
以上の他にも緊急性がある場合には緊急帝王切開が行われます。
落ち着いて医師の指示に従いましょう。
予定帝王切開のスケジュールは?

それでは、実際の予定帝王切開はどのような流れで行われるか確認しましょう。
- 基本的に前日に入院、夜からは絶食となります。
- 当日の朝も絶食です。点滴や緊張を和らげるための注射、麻酔を効きやすくする注射をします。
- 手術室へ移動し、浣腸、剃毛をします。麻酔をかけ手術を開始します。
- お腹を切ってから順調であれば、
約3分から5分で赤ちゃんが誕生します。 - 手術台の上で赤ちゃんを胸に抱くことができる病産院もあります。
- お腹の縫合処置をし、病室へ戻ります。
帝王切開の手術後の流れは?
手術後はしばらく手術室で状態を観察し、
傷の痛みが強い場合は鎮痛薬を処方してもらえます。
家族の面会も可能ですが、
手術翌日からの生活は、基本的に経膣分娩と同じですが、経膣分娩よりも1日入院期間は長くなります。
赤ちゃんの世話は無理をしないで、傷が痛む時は助産師や看護師に手伝ってもらいながら体の回復を第一に考えて過ごしましょう。
帝王切開で出産した後に、
しかし、見方うんぬんよりも、
まずは安全に元気な赤ちゃんを産んだという事実を大切にしません
これから彩る赤ちゃんとの生活の門出を祝いたいものです。
帝王切開の傷口は縦?横?
腹部の切開方法には横切開と縦切開があり、
どちらになるかは病産院や医師の方針によるようです。
ただし、
下腹部横切開
おへそと恥骨の間を、横へ切ります。
縦切開よりも時間がかかり、
傷跡がお腹のシワや下着に隠れやすいというメリットがあります。
下腹部縦切開
おへその下から、恥骨の上あたりまでを縦に切ります。
傷跡が多少目立ちますが、
緊急帝王切開の多くは縦切開で行われます。
やっぱり傷痕は残るの?
術後、体質によるようですが、縫合した部分の皮膚がミミズ腫れのように、赤く盛り上がったり、かゆくなったりすることがあります。
ケロイド予防のためのテープやクリームもあるので、傷痕が気になる妊婦さんは産婦人科か皮膚科で相談してみましょう。
多くのママは、1年程で傷跡は白っぽくなり、さらに年月が過ぎるごとに目立たなくなるようです。

二人目の出産も帝王切開になるの?
一般的には帝王切開になります。
次回の出産で陣痛が来た時、傷跡から子宮破裂を起こす危険性があるからです。
最近は条件が整えば帝王切開後に経腟分娩を試みる、トーラック(TOLAC)を受け入れる病産院もあります。
しかし、リスクが高いので、医師との話し合いを重ねましょう。
二人目までどれくらいの期間をおくべき?
帝王切開では、お腹と子宮を切開し、その傷の部分が周りの子宮壁より薄くなります。
二人目以降の妊娠・出産時に子宮破裂を起こすリスクが高まってしまいます。
二人目以降の妊娠に向けて子宮が回復するのを待つため、一般的には次の妊娠まで最低1年は期間をあけるように言われることが多いようです。
帝王切開でも後陣痛はあるの?
帝王切開でも後陣痛はあります。
後陣痛とは、妊娠によって大きくなった子宮が、元の大きさに戻ろうと収縮するため(子宮復古)に起こる痛みです。
帝王切開の場合も後陣痛が起こり、経腟分娩よりも痛みが強い傾向があります。
あぶら汗が止まらない程の痛みとも言われますが、人によっては2~3日は続くようです。
あまりにも痛い場合は、鎮痛薬を処方してもらい、痛みを緩和しましょう。
帝王切開の費用はどれくらい?
具体的な金額は医療機関により異なりますが、約40万~100万円といわれています。
帝王切開手術や、その他医学的に処置を施した場合などの健康保険適用分と、分娩費などの自費診療分です。
帝王切開手術自体は健康保険が適用され、地域や医療機関に関わらず、手術代は22万2000円(32週未満の早産の場合などは24万2000円)です。
この金額のうち3割が妊産婦の自己負担額となるのです。
自費診療分は医療機関ごとに違います。
帝王切開費用が戻ってくる?


帝王切開は医療行為となり、生命保険がきく場合があります。
その場合、退院後に申請するとお金が出るので、自分の保険内容を調べておきましょう。
また、予定帝王切開の場合、事前に高額医療費の申請をして、清算時に差し引きしてもらうことも出来る様です。
もちろん、病院での支払い後に高額医療費申請をする事も可能です。
住んでる地域や病院によって、異なりますのでしっかり調べておきましょう。
帝王切開
いかがでしたでしょうか?
帝王切開は妊婦さんのカラダ、赤ちゃんの状況によって必要であれば、すぐにでも行われるという事ですね。
お腹を切るのを不安に感じる方もいらっしゃると思いますが、お腹の中で頑張っている赤ちゃんに無事に会う為にも頑張りましょう。