妊娠中に気をつかうポイントの一つは寝方(寝る時の姿勢)ですよね。
私も毎晩、楽な寝方を探して、何度も姿勢を変えていました。
そんな妊婦におすすめの寝方がシムス位です。
妊婦の楽な寝方『シムス位』について、わかりやすく解説します。
記事後半では、シムス位に合ったおすすめの抱き枕を紹介します!
タップできる目次
妊婦さんは仰向けで寝ない方がいい?
普段人間が寝る時は、仰臥位とも言われる、背中を下にした、いわゆる『仰向け寝』は、おそらく最もポピュラーな寝方ですよね。
私もそうですが、妊娠前には仰向けで寝ていた方は多いと思います。
そんな妊婦さんにとっては、仰向けでないと寝にくいこともあるかもしれません。
しかし、お腹が大きくなってきた妊婦さんが仰向けで寝ると、意外な危険性が潜んでいるのはご存知でしょうか。
妊娠中の仰向け寝の危険性
妊婦さんが仰向けで寝ないほうがいいといわれる原因は、仰臥位低血圧症候群になる可能性があることです。
仰向けになることで大きくなった子宮が下大静脈を圧迫され、急激に血圧が低下し、妊婦さんや赤ちゃんへの血液の循環が悪くなるという症状です。
妊婦さんは気が遠くなるような感覚に陥り、最悪の場合は気絶してしまいます。
さらに、長時間このような状態が続くと、赤ちゃんに酸素が行き届かなくなり、いわゆる低酸素状態に・・・。
仰向けで寝ると必ずなるという訳では無いですが、避けた方が良いでしょう。
私の妊娠中の仰向け失敗談
妊娠8か月、かなりお腹が大きくなった頃に現れた症状でした。
仰向けで寝て、そのまま朝を迎えると、子宮の重みを支えた腰に激痛が走りました。
腰だけでなく、恥骨の辺りも痛くなりました。
1日中ずっと腰が痛くなってしまい、家事をするのも一苦労。
そんな経験があり、妊娠中に適した楽な寝方はないかと調べてみました。
妊婦さんにお勧めの寝方シムス位

妊婦さんにお勧めの寝方がシムス位です。
シムス位とは、アメリカの産婦人科医 J・マリオン・シムズが提唱し、妊婦さんにとって最も楽に寝られる姿勢として世界各国に広まりました。
妊婦さんが楽に寝られるだけでなく、こん睡状態の方の気道確保や直腸検査の際にも取られる姿勢です。
ここでは妊婦さんが取るシムス位とはどのような寝方か、詳しく解説します。
妊娠中の寝方シムス位とは?左手はどうするの?
シムス位は、体の左側を下にして、横向きに寝た姿勢です。(逆でもOKです!)
シムス位をとることで、血液の循環がよくなってリラックスできる効果があります。
シムス位をとるときは、以下の姿勢を心がけましょう。
- 下にある左足を真っ直ぐ伸ばす
- 右足は足の付け根から曲げ、膝も曲げた状態にし、曲げた膝はベッドの上に置きます
- お腹に負担が掛からない程度に、少しだけうつ伏せ気味に体をかぶせる
これが、シムス位のポイントです。
体の下にくる左手をどうするか、が少し悩みどころですが、私は背中側に回すと楽でした。
身体が硬い方は、シムス位の姿勢もつらくなるので、布団、枕、抱き枕やクッションなどを使って調整しましょう。
つらい時は抱き枕を使おう
シムス体位をすると、落ち着かなかったり、肩が痛くなったりと少し寝苦しい人もいるかもしれません。
そんな人は抱き枕を使うととても楽になります。
抱き枕を利用すると楽な姿勢を取れるだけでなく、お腹と寝具の間にこもりやすい熱気を適度に逃がしてくれます。
抱き枕は妊娠初期から出産までだけでなく、赤ちゃんが生まれた後の授乳クッションを兼用できるものも多いので、この機会に購入しておくことをオススメします。
シムス位しやすいおすすめ抱き枕
産後には授乳クッションとしても使える、おすすめの抱き枕をご紹介します!
三日月抱きまくら
妊婦さんの身体にフィットしやすい三日月型で抱き枕です。
丸洗いできるのでずっと使っていても衛生的で安心。
出産後は形を変えて、授乳クッションとして使えるのも魅力です!
MOGU 気持ちいい抱き枕
こちらはパウダービーズのクッションです。
1度触ったら離れられないくらい心地いい。
表面もサラサラ生地なので、熱がこもってしまう心配もありません。
産後も手放せない事間違いなしの愛され抱き枕です!
抱き枕兼授乳クッション(ロングクッション)
抱き枕、授乳クッションとして総合的にオススメなのがこちら。
ふっくらとボリュームがあるので、授乳がとってもしやすいです。
安価で薄めのものだと、膝の上に授乳クッションを置いて、その上に赤ちゃんを置いても胸の高さまで届かないことがあります。
授乳は1日に何度もしなければならず、それが半年以上続きます。
少しのストレスが積み重なると大きくなるので安物買いはホント厳禁です。
妊娠中の寝方シムス位まとめ
妊娠中の楽な寝方「シムス位」について紹介しました。
安眠さえできれば、どのような寝方で寝ようと構わないような気がしますが、妊娠中に仰向けで寝ることには、仰臥位低血圧症候群などのリスクがあります。
お勧めの寝方は体の左側を下にするシムス位。
ただし、おなかの赤ちゃんの向きや体勢は一人一人異なりますので、どうしても不快感を感じて寝られないようだったら、医師に相談してみましょう。