みなさんは赤ちゃんが産まれたら、完全母乳で育てたいですか?
それとも産後の職場復帰などの為にも完全ミルクで育てたいですか?
また、ママの負担の少ない母乳とミルクの混合授乳で育てたいですか?
必ずしもその通りに行くとはかぎりませんが、どの様な授乳方法で育てるかは産前に決めておいたほうが良いでしょう。
この記事は完全母乳・混合授乳で育てたいというママに是非読んでいただきたい、産前の準備に関する事です。
完全母乳に向けてママが妊娠中から準備できることは何でしょうか。
今回は、妊娠中からできる”母乳育児に向けたおっぱいケア”を紹介します。
- 産前の母乳マッサージ
- 完全母乳・混合母乳の為の食事習慣作り
- 水分を多めに摂る習慣作り
タップできる目次
完全母乳にする為に産前に準備が必要?
そもそも、多くの妊婦さんが、「母乳は何もしなくても勝手に出るもの」と考えています。
ですが、実際は、全く問題なく母乳が出るのは妊婦さん全体の約30%と言われています。
多くのママが産後に母乳が出ないという悩みに直面します。
母乳が出ないのはママにとっても赤ちゃんにとっても非常に辛い事です。
赤ちゃんはお腹を空かせて泣き続け、ママは産後の痛い身体で一日中赤ちゃんを抱えて授乳、睡眠不足に拍車がかかります。
そうならない為にも、産前から『母乳マッサージ』をしていきましょう。
産前に母乳マッサージ
マッサージは色々な種類がありますが、産前にするべきマッサージの基本は乳輪・乳首を整えるためにします。
これは赤ちゃんがくわえやすく、吸いやすいようにする為です。
乳頭の直径が1㎝以上で、マシュマロの様に柔らかい状態になっているのが理想と言われています。
具体的に何をすべきかご説明します。
※ちなみに今からご紹介する母乳マッサージは安定期に入ってから、切迫早産、お腹の張りやすい方はしないでください。
産前の母乳マッサージの手順
引用元:https://www.amoma.jp/ch/column/maternity/trouble/48168/
まず、爪を切った清潔な指で乳輪・乳首の部分を強めに3本指でつまみ、ぐりぐりとねじります。
ねじったり、伸ばしたりして乳首を柔軟にしましょう。
両胸を約一分間ずつ、一日一回する程度で良いそうです。
最初のうちは、白い脂肪のかたまりの様なものがムニュっと出てきますので、それを丁寧に取り除きましょう。
産前の母乳マッサージどれくらい続けるの?
そのうち続けていると、かたまりではなく黄色に近い白色の液体がじんわり出てくるようになります。
長年溜まっていたものが全て押し出され、乳管が開通した証です。
私はこのマッサージを始めてから2週間程度で液体が出るようになりました。
正直、それまで出る気配が無かったので、効果を疑っていました。
母乳マッサージを始める時期は?
産前の母乳マッサージは、一般的には妊娠24週目頃からするように言われています。
お腹が張りやすい方は妊娠30週頃からでも結構です。
母乳マッサージの強さ加減は?
母乳マッサージの力加減は、自分でつまんで痛いと感じる程度です。
助産師さんにお手本としてしてもらった事がありますが、結構痛かったです。
とは言え、痛みでお腹が張ってきてしまう程強くしてはいけません。
無理は禁物です。
お腹の張りの感覚がいまいち分からない、という方はこちらの記事を参考にどうぞ。
これってお腹張ってるの?分かりにくい張りの感じ方 妊娠週数別まとめ

扁平、陥没乳頭の方の母乳準備方法
扁平乳頭や陥没乳頭の人は指で行う乳頭マッサージだとつまみにくく、やりづらいという方もいらっしゃると思います。
そういう時は市販で乳頭吸引器・乳頭補正器という、乳頭を吸い出し形を整える器具を利用しましょう。
乳頭にかぶせて陰圧で吸い出すものなのですが、根気よく続けると乳頭が長くなり、吸いやすい乳頭になります。
いくつか種類があるようなので、どれを使うべきか分からない場合は、妊婦健診や母親学級などで助産師さんに乳房や乳頭の状態を見てもらい、アドバイスしてもらいましょう!
完全母乳・混合母乳の為の食事習慣作り


母乳は血液からできているので、良い母乳を作るためには、血液の質を高めておくことが大切です。
血液の質を高める為には、食生活も影響します。
油分は母乳詰まりの元
油分を摂りすぎると母乳が詰まりやすく、乳腺炎などになりやすいと言われています。
せっかく母乳マッサージで乳管が開通しても、油分を摂りすぎると再び乳管が詰まり、努力が水の泡になりかねません。
そんな事を避けるためにも、油分が比較的少ない和食中心の生活を心がけると良いと言われています。
母乳育児はおやつにも気を遣う
また、おやつについても同様で、ケーキやチョコレートなどの洋菓子は、脂肪分が多く控えた方が良いと言われています。
では何なら食べても良いのでしょうか?
それは意外にも、和菓子です。
和菓子が良いとされるには、以下の様な理由があります。
○カフェインが多い原材料(チョコレートやコーヒーなど)が使われていることが、少ない
○もち米(おはぎ、大福など)で作られているものは母乳の分泌を促す働きがある
○サツマイモやカボチャ、豆類など、素材がヘルシーなものが多い
○洋菓子に比べて、添加物が少ない(水ようかん、わらびもち、くずもち、だんごなど)
○和菓子によく使われる「小豆」は母乳にとっていい食品である
○和菓子によく使われる「寒天」は食物繊維が豊富で、便秘対策にいい
○和菓子によく使われる「きな粉」や「ごま」は母乳育児中のママに必要な栄養素がたっぷりであるただ、和菓子の中でも、
× バターがたっぷりのどらやき
× 揚げ団子、おかきなどは、油脂が多いので気を付けて下さい。
水分を多めに摂る習慣を作る
産後は母乳をよく出すために、水分を1日3L前後飲むのが良いと言われています。
いきなりそんなには飲めないので、妊娠中の今から意識的にこまめに水分を摂るようにしましょう。
母乳の出を良くするラズベリーリーフティー
また妊娠8ヶ月目以降は、母乳の出が良くなるといわれているラズベリーリーフティーを飲むのもお薦めです。
身体が冷えている朝や夜寝る前に飲みましょう。
ラズベリーというので甘いのかと思ったらそうでもなく、さっぱりした飲み口で飲みやすいです。
お腹が張りやすい方は、一度医師に相談してから飲み始めるようにしてくださいね。



完全母乳・混合母乳は産前から!
産後すぐから母乳が満足に出ない人は、母乳育児ママのうち70%。
完全母乳育児を目指される方は、産まれてから何とかすればいいやという考えではなく、産前から母乳育児に向けて準備を整えた方が良いと思います。
ここに書いた事を実践しても、必ず母乳が出るとは言い切れませんが、出る確率は上がります。
無理のない範囲内で続けましょう!
母乳不足で悩む前に知っておいてほしい、『攻めの混合授乳法』。
私はこれでストレスをへらしつつ、完全母乳に移行できました!



出産後、母乳に関して色々言われるかも?
『母乳ハラスメント』について知りたいかたはこちらの記事をどうぞ!
真剣に完全母乳・完母を目指す Vol.3~母乳ハラスメント編~


