AIや技術の発展によって、イマの仕事の半分以上は必要なくなる。
そんな話を聞き、子どもをどう育てたらいいのかと不安になったのは私だけではないはずです。
私たちが生きてきた時代の普通が普通でなくなるこれからの時代がどうなっていくのか。
堀江貴文さんと落合陽一さんが書かれた『10年後の仕事図鑑』を読んで、少しでもイメージを掴みたいと思いました。
本記事では『10年後の仕事図鑑』の要約と子どものために私たちができることについて、私なりの考えも含めて紹介していきます。
タップできる目次
『10年後の仕事図鑑』著者の堀江貴文と落合陽一はどんな人
まずは、著者のお二人について、紹介していきます。
堀江貴文
愛称 | ホリエモン |
生年月日 | 1972年10月29日 |
職業 | 実業家、著作家、YouTuber |
著書 | バカとつき合うな、など |
出身大学 | 東京大学文学部中退 |
この人は説明する必要はないかもしれませんね。
色々と話題の多い方ですが、時代を見据える感覚や良いと思ったものに対する行動力はほんとスゴイの一言だと思います。
落合陽一
生年月日 | 1987年9月16日 |
職業 | メディアアーティスト、実業家など |
著書 | 超AI時代の生存戦略、など |
出身大学 | 東京大学大学院学際情報学府博士課程修了(早期修了) |
東京大学大学院の博士課程を学際情報学府として初の早期修了で修了した天才。
情報処理推進機構より天才プログラマー/スーパークリエータ認定に認定されている。
さらに、経済産業省よりInnovative Techonologiesに3年連続選出、総務省より異能vation認定されている。
プログラミングの天才であり、現代の魔法使いや現代のレオナルドダヴィンチと称されている。
では、そんな2人が10年後についてどのように考えているのか紹介していきたいと思います。
Chapter0 激動の時代を生きるあなたへ
「普通」が「普通」でなくなる時代
現在は、過去300年間の変化に匹敵する出来事が、15年ほどの期間で起ころうとしています。
あらゆるタイムスパンが技術の発展とその市場サイズの拡大に応じて短くなっています。
わかりやすくいうと電話ですね。
1850年ごろに電話についての技術は開発され、1880年ごろに事業として立ち上がりました。
その約100年後に初めて携帯電話が開発されます。
そこからの携帯電話の発展についてはみなさんもご存知ですよね。
ガラパゴス携帯がほとんど姿を消し、スマートフォンなるものが登場すると誰が予想できたでしょうか?
このように現在の社会システムは大きく変化を遂げています。
そして、”仕事”とは社会のシステムの要請によって生まれるものであります。
現在の多くの仕事は、高度経済成長期以後過去40年間の古い社会システムの要請によって生まれたものであり、新しい社会システムでは存在しない方が効率的とさえいえるものもあります。
つまり、ある意味で『なくなる仕事』に分類されるものであると考えられます。
この考え方はAIの発展により、仕事を奪われるという考え方とは少し違いますが、社会の変化により、仕事が大きく変化していくことを示せたと思います。
これからの時代は、社会システムの変化に応じて、何が必要なのか、また自分は何を発信できるのかなど、適応していく力が重要になるようです。
AIに仕事を奪われてもなんら問題はない
堀江さんはAIに仕事を奪われてもなんら問題はないとおっしゃいます。
むしろ、人間がやらなければいけなかった仕事の時間が減り、自由な時間が増えるだけの話ということです。
さらに、今まで高い人件費がかかっていたもののコストが安くなるので、私たちの生活コストもどんどん下がっていきます。
つまり、無理に働く必要がなくなっていきます。
じゃあ、人間は何をすればいいのでしょうか?
堀江さんの答えは、”好きな事をすればいい”です。
これからの時代は、仕事は「引き受ける」ものから、「作るもの」へと変わっていきます。
自分の「好き」という感情に、ピュアに向き合い、ひたすらに没頭すればいつかそれが仕事になります。
「現代は好きなことでお金を稼げる時代」だそうです。
自分自身に価値をつけフォロワーを獲得せよ
レジ打ちや事務作業などの単純作業はおろか、頭脳を働かせる知的労働でさえ、その多くがAIやロボットに置き換わると予測されています。
これを見ると、ロボットやAIの方が優秀で人間は必要ないのでは?、人間はどうすればいいのか?と嘆く人もいるかもしれません。
落合さんが言うには答えは1つです。
”存在自体にヒトに対する訴求力がある人になればいい”です。
これからの未来においては”何物でもない人間”、”貢献度の低い人間”の価値はどんどん下がっていきます。
だから、自分自身に価値をつける多くのフォロワーを獲得することが大事だそうです。
多くのフォロワーを獲得するためには「他人と違う事をやっていくことを基本にする」ブルーオーシャン的な思考が大事になります。
自分しかそれをやっていないけれど、それを正しいと信じ、競争することをやめましょう。
もし、誰かが自分と同じような事をしていても気にする必要は無いです。
ただ、愚直にそこから先に自分がどういう価値を足せるのかを考える姿勢でいけばいい訳です。
- 社会システムの変化に応じて、対応する力が重要
- 現代は好きな事をして稼げる時代である
- 「他人と違う事をやっていく」ブルーオーシャン的な思考が大事
10年後の子供のために親が意識すること
先ほども述べたように、現在は『普通』が『普通』でなくなる時代です。
インターネットが社会を刷新し、誰もがスマートフォンを持つ時代が来ています。
それにより世界は急速に小さくなり、あなたとあなたの子どもは”日本のあなた”ではなく”世界のあなた”として生きていかなければなりません。
子どもにスマートフォンを与えると、私たちが子どもの頃に想像できなかった量の情報を享受することができます。
アダルトサイト、出会い系サイトや詐欺サイトなどインターネットの中には危険がいっぱいです。
それを防ぐ為に、スマートフォンに触れさせないという選択をとると、子どもが新しい社会システムから取り残されることになります。
今の子どもには、無数に溢れる情報を鵜呑みにするのではなく、自分で考えて情報の取捨選択をする力がすごく重要になります。
さらに、得た情報をアウトプットすることも重要です。
現在の小学校教育でも、情報の授業である有名人についてインターネットで調べて、発表するという授業があります。
こういうことを日々の生活の中で日常化できれば、新しい社会に対応できる人間に育っていくのではないかと考えます。
また、これからの時代は好きな事をして稼げる時代です。
子どものなりたい職業No.1にもなったYouTuberや、eスポーツで活躍するプロゲーマーなど好きを極める事で稼げる時代になっています。
でも、他人の真似をして、レールに乗っかろうとするだけでは、自分自身の価値を見出す事はできません。
子どもの頃からブルーオーシャン的な思考を成長させることは難しいかもしれません。
ゲームでもサッカーでも、ピアノでもいいので、何か工夫を凝らす意識を少しでも養っていくのがいいと思われます。
ゲームでは、一回クリアしたら、じゃあ今度は違うやり方でクリアしてみたら?とか
サッカーをするときも、どうしたら一人でも効率的に練習できるかな?とか、左足だけでプレイしたらどうなるのか?とか
ピアノだったら、速さを変えて弾いたら曲の感じはどう変わった?とか、ミの音だけ弾かなかったらどうなるかな?とか
少し違う視点を持ってやってみるように声をかけてみるのがいいです。
そこに楽しみを感じて、いろいろ工夫を凝らしてくれるようになったらこっちのものですね。
②に続く(掲載日は未定)